マツノヒデマサの海外温泉巡浴の旅

台湾温泉巡浴6ヶ所
珍道中・念願の緑島へ行く!
2004年1月3日〜6日
3日目
1月5日(第3日目) 早朝に目が覚め、「東の海だから、日の出が美しいはずだ!」と思いつき、初日の出を見に行くことを思い立った。だが、今日の初日の予定時間は何時なのだ?6時30分に宿の前に置いたバイクにまたがり、時計回りで、睡美人岩が見られる展望台、海参坪(ハイサンピン)に向かう。


太陽の明かりが薄い雲を透き通して見えた
ずっと上り坂を登って、ふとバイクの燃料メーターを見ると残量がわずかで、赤ラインがもうわずかだと気づき、はらはらしながらの疾走となった。
 6時45分ころ、展望台に立つがわずかに太陽の明かりが薄い雲を透き通して見えたが、太陽は厚い雲に阻まれて、神々しさを感じるまでにはいかなかった。赤ラインにメモリが届かんばかりで、下り道はエンジンを切っての省エネドライブで、気が気でなかった。
7時45分の朝食の約束なのに、誰も起きてこない。なれ犬の黒にかまわれながらロビーで過ごし、ようやく8時15分に「ソーリーソーリー」と企画部の頼世裕(ライシーユウ)氏に裏手の食堂に案内してもらう。

15分でサンドイッチ、コーヒー、牛乳を飲み込み8時30分にワゴン車に乗り込む

。空港は10分ほど先で、頼氏がチェックイン手続きをしてくれた。

頼世裕氏
緑島から台東までの料金は1,098元、飛行時間は15分。ここ2年前に比べ、料金は大幅値上げとなった。華信航空公司でオフシーズンは9時00分、11時25分、14時45分、16時25分の1日4便。シーズンの6月から9月は1日6便になる。
9時00発7302便DO228機種の座席数はわずか17席で、私の座席は6Cで車輪のすぐ真上だ。天候は快晴。隣のおばさんはすでに耳をふさいでいる。

発進するとメモの字が書けないほどのひどいゆれだ。灯台の真上を通過し、大きく左旋回。機上から右方向に台湾最高峰玉山(標高3,952m)が望める。大きく右旋回して逆光になり、もう着陸だ。

7302便DO228

 台東空港で光栄航空10時20分発の台北(松山)行き(1,850元)に乗り継ぎ手続きをする。この時点ではまだこの先、烏来(ウーライ)温泉に行くか、新竹の先の清泉温泉(チンチュエンウォンチュエン)に行くか決めかねていた。
    
                台湾最高峰玉山を眺める

 台北(松山)には50分で到着。身軽なリュック姿なので、すばやい動きで手続きをクリア。路線バスで台北駅へ移動する。12時22分発の特急自強号で新竹(180元、13時27分着)へ。駅構内コンビニで鮪(ツナ)オニギリと台湾緑茶を購入。10分遅れで出発、台湾の鉄道は日本と違いどうも遅れるようだ。

 新竹バスターミナルから終点清泉温泉までのバスがあると思っていたのに、新竹駅前のタクシー乗り場案内係のおじさんは「清泉温泉行きのバスはないよ。ここからは竹東までバスで行き、そこで乗換えだ」と身振りで教える。新竹バスターミナルが判らずにうろうろしていると、若い女性が「どうしましたか?」と声をかけてくれる。彼女はバス乗り場で竹東行きの切符(40元)を購入してくれ、バスの運転手に「乗り換えの場所を教えてあげて」と言ってくれた。(と思う)13時46分発。最前列の席なので運転振りが良くわかる。一時停止ラインは守らない。車間距離はとらない。バス停に寄るのに強引に車線変更をする。荒っぽい運転だ。14時15分に乗り換えの竹東バスターミナルで「おい、ここで降りるんだ」という表情で私に顔を向ける。事務所に駆け込んで、「清泉温泉行きのバスはどこだ?」とメモを示す。若い男性社員は14時30分発のバスがあること、カムバックタイム(帰りのバス時間)をわざわざメモ用紙に書いてくれた。最終時間は16時となっている。「エッ、このバスは1時間20分かかるといっていたが、15時50分に着いて、温泉入浴して16時のバスに乗れるわけがない。でも何とかなるさ」とにかくここまでは何とかセーフだ。荒っぽい運転手は、まさか私が16時発の清泉温泉に行くことを知って、急いでくれた訳ではあるまいな。

 市街地を過ぎると緑が多くなり、八百屋の看板に「海梨」の字が躍る。みかんのことか。山あいの川沿いの細い道になる。右が山側、左は崖になる、山の傾斜地の道路。竹林がとても目立つ。ガラス窓に目をやると「車窓撃破装置」の文字に「なんだ〜これは」と窓枠を見ると金槌が縦に止めてある。左側の窓にも同じくあった。崖に転落した時の用意に設置しているのか?15時30分380mの片側通行の細いトンネルをくぐるとようやく清泉温泉に到着。http://www.hccchotspring.com.tw/c2.html

  
 川の対岸に二階建ての清泉温泉が見える。手前にはタイヤル族の女性の手でテント張りの下、果物や地酒が販売している。日本統治時代より残るという頑丈な吊り橋で対岸に渡る。階段を登った2階に受付があり、入浴料を120元支払う。一階に降り受付の曾敏雄(ソウミンション)氏に半券を渡し入場する。左手に更衣室の棚がありそこに着物を置き、更衣室で水着に着替える。地元の客が誰もいないのもさびしい。観察のしがいがない。曾氏は「帽子はないのか」と黄色い帽子を貸してくれる。


   

 受付の先は手前が5m×3mの水風呂(水泉池)、奥が7m×5mの大浴場(水療池)、右奥に半露天風呂(露天池)、これらは水着を着て入る混浴だ。打たせ湯というか曲線を描く管から出るどっと吹きつける湯は時間湯なのか何分かで止まる。左側に個室風呂(家庭池)が8室ある。

   

いったん出て、川側にさらに一段降りたところに、泰雅村鴛鴦(えんおう)泉池の高級個室(400元)が14個室ある。私以外は誰もいない貸しきり状態。温泉は無色無臭の48度の弱アルカリ性石灰炭酸泉(PH7.7)で、湯の注ぎ口の岩は茶褐色に変質している。効能は皮膚病、不妊症、痔疾、風疹症、関節炎、胃腸病、痩身、慢性神経衰弱など。清泉温泉は日本統治時代に開発された温泉で、当時は井上温泉と呼ばれていた。張学良が蒋介石が亡くなるまで、ここの警察療養所に軟禁されていた。

   
 曾氏は「新東行きのバスは16時45分だから16時30分に出たらよい」という。「本当かな?」と思いながらも、一般個室、高級個室の様子も見学し、写真も撮ってもらう。受付の前に飲料水自動販売機に「鑛泉水」があったので購入、さらに一階の売店の壁に「鑛泉水」字を描いたTシャツもあったが、売れ切れていた。
 
 16時30分につり橋をわたって、バス停に行ってもバスの姿が見えない。テント下で店を片付け始めていた女性が二人、「バスはもうないよ!」とのたまう。「今日中に台北に行かなければならないのだ」というと若い方の徐貴恵(ユチホエホエ)さんが、「私がこの店を片付けてから、家でタクシーに乗り換えて新竹まで送るよ」というではないか。
    
勿論新竹までのタクシー料金1,000元は支払うが・・・。早く出られるように商品の蜂蜜酒や熊ん蜂酒、お酒などの函詰めを手伝う。バナナ、みかんをもらい、お酒を飲ませてもらう。桃園の自宅はお母さんが持つ食料品店というか万屋で自家用車に乗り換えた。片言の日本語を話してくれたので、彼女の身の上話を聞きながら、退屈をしないで新竹まで送ってもらった。彼女は「安全運転だから」と私がシートベルトをしようとすると、「しなくていい」という。「日本ではうるさいんだよ」といい、怖いので何とかシートベルトをしようとするが、彼女が許してくれない。独身43歳の彼女は年齢よりはずっと若く見え、「田舎の男達は酒ばかり飲んで、ろくな男がいない」としきりに嘆く。「貴方は働き者で美人だから、田舎から出るといい男がいっぱいいるさ」などと話題が尽きない。

  
  

 最近建設されたバイパス道路やネオンまぶしい市街地を乗り継ぎ、新竹駅へ無事到着。新竹駅16時42分発、台北17時53分着の特急自強号で移動し、台北市内の予定されている豪景大飯店に向かう。鉄道MRT板南線西門駅で下車、途中の中華飯店で夕食を済ませ、豪景大飯店に着く。このホテルは3泊とってあったが、3泊目の今日がチエックインになる。(つづく)
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わずかに太陽の明かりが 133


頼世裕氏   124



7302便  140




最高峰玉山  147



清泉温泉が見える 150





頑丈な吊り橋  151



受付の先は   154   



半露天風呂   161

高級個室  718



高級個室  175




湯の注ぎ口  165



自動販売機  180



若い方の徐貴恵 190



豪景大飯店  196