マツノヒデマサの海外温泉巡浴の旅

台湾温泉巡浴6ヶ所
珍道中・念願の緑島へ行く!
2004年1月3日〜6日

 1月3日(第1日目)台湾温泉めぐりの旅へいよいよ出発。本来は相棒のY氏が同行するはずだったが、2週間前にお母さんが脳溢血で倒れ、彼は同行できなくなり、単独行となった。成田をCI107便午前8時40分に台北へ飛ぶ。12時30分着。全財産はリュックに最大限に切り詰めて背負った荷物だけ。それが功を奏して、到着口を出たのは私が一番乗り。パックツアー客が集まる前に、ガイド氏にホテルに行かずに単独行動をすることを承諾してもらい、バス切符売り場の案内嬢の「左行って2番!」の掛け声で乗り場へ。すぐ台北駅行きが出発、1時間余りで直行。

台北駅
 台北駅そばのバスターミナルで 蘇澳冷泉(スーアゥランチュエン)行きのバスがないかを聞いたが「めいよう(ない)」台北駅切符売り場で特急自強号を予約しようとまず「案内所」のおばあさんに聞くと「1番から6番の売り場で買いなさい。コンビニで時刻表(25元)を買ったら便利だよ。」乗り場は地下に降りる。
まだ時間があるので、正宗食品コンビ二で水餃子(30元)とICテレホンカードを購入する。三月台(3番線)ホームで水餃子を食べる。未だ温かくなかなかいける。

3時間も走り、礁渓駅を通過するとき駅舎の間から、駅前繁華街のネオンが見えた。

 昨年バスで礁渓温泉に宿泊した時は、駅のそばには行かなかったので、10年前に来た時と比べ随分賑わってきた感じだ。澳蘇駅に17時17分、すっかり暗くなった。
 台北駅の案内所のおばあさんが「予約しなくともだいじょうぶさ」を信じて、冷泉の真ん前にある「天然冷泉 金華大旅社」に宿泊を頼む。素泊まり800元で、親父は2階の部屋を見せてくれる。「部屋のお風呂は天然温泉だよ。うちはこれが自慢なんだ。」「私は温泉だけ入りに来たんだ。」と値切って700元にしてもらう。
 
天然冷泉 金華大旅社
 荷物を置いて、冷泉見学・入浴に出かける。すぐ角の蘇澳冷泉公園正面にレンガ造りの「天下第一大奇泉」と書かれたまだ真新しい建物の入り口は閉鎖されている。周りの白い壁から中を覗くと、広いプールのような感じだ。ギリシア神殿のような豪華なつくりで、奥には家庭地(個室冷泉)がある。夏場は冷泉浴に来る家族ずれでごった返すという。公共プールは70元、家庭池は100元。冬季中閉鎖はとても残念。はす向かいに古い地下式の公衆浴場のような建物があったので覗くと、物置になっているようで、洗濯場のような感じだ。昔の公衆浴場だったのか。

      
                 
 天下第一奇泉
 
 ホテルに戻ると、親父は「ずっと奥に営業している浴場があるから」との声に再度出かける。200メートルも道なりに行くと、「天下第一奇泉 蘇澳冷泉公共浴室」があった。地元の方が入ってくるようだ。入り口に人がいないので勝手に入ると奥に家庭浴池(個室入浴)の受付があった。150元を支払い、3番の個室に案内される。個室がいくつか連なっていて、内部はタイル張りの3m四方の広さに3m×1.5mの浴槽がある。浴槽の底に白い卵石が敷かれ、よく見ていると「ぷくぷく・・・」とあぶくが出ている。
   
      

脇には木製の湯船桶が置かれ、蛇口をひねるとお湯が出る仕組みだ。「とすると冷泉は、そばにある赤いバケツで汲め!ということか?」個室だから、すっぽんぽんの姿で、必死にバケツで冷泉を汲み上げる。42度くらいの湯にしてまず「い〜ゆだな」と温まるといよいよ世界に誇るありがたい冷泉を全身に感じることにしよう。冷た〜い!じ〜としていると全身に細かいあぶくが着くのが解かる。これはすごい!口にがぶっと含んでみるとサイダーの味だ。含有量が並の温泉と違う。これなら空きペットボトルに汲んでシャカシャカすると炭酸の働きで「シュー!」と爆発すること受けあいだ。
 そのうちに隣の浴室に若い(どうか解からないが・・・)人が入ってきたようだ。隣が湯船に入るとその圧力で、こちらの続きの浴槽側冷泉にあぶくがどっと増える。そのうちにバケツで汲んでいる様子。隣のアベックがどんな容姿で汲んでいるのかと想像して可笑しい。
 
 蘇澳冷泉は無色透明で、年間を通し22度くらいと言うが、30度ほどはありそうだ。なんとか記念写真を撮りたいと、従業員を呼んで小野伸二似の青年に撮ってもらう。

「ぷくぷく・・・」とあぶくが出ている

「い〜ゆだな」と温まる

木製の湯船桶

冷た〜い!じ〜としていると全身に細かいあぶくが着く

 日本統治時代に蘇澳に滞在した竹中信景氏がそれまで毒水と見られていた冷泉を、炭酸を含んだ珍しい冷泉であることに注目しラムネ工場を作ったのが蘇澳冷泉の始まりという。
霊泉の効能は、胃病、胃酸過多、慢性肺炎、膀胱結石、慢性肥満症、腰痛、腎結石、痛風、糖尿病など。

 ホテルに戻り、国際電話をかけたいというと、親父は砂埃で汚い軽自動車で電話局の公衆電話まで送ってくれた。帰りは歩いて10分ほどぶらぶらとネオン眩しく散策。ホテルを通過して、夕食処を求めて白米橋を越えて所の蘇澳大飯店のパンフレットをもらう。「海鮮料理 南方蘇澳」の看板に目を留め、店に入る。
「さー何を頼むか。困ったぞ」と思っていると、「日本人ですか?一緒にいかがですか」と声をかけられた。なんでもここで漁船関係の商売をしている日本人の夫婦でもう長くここに住んでいるという。この土地で日本人の観光客に会うのは珍しいといわれる。にんにく味が利いたしゃこ海老の唐揚げ、うちく海老の唐揚げ、白魚の大きいやつ(銀魚)の天ぷら、後で辛くなるバイ貝?など。店の外から奥さんが買ってきた老酒を2本空けてしまった。そのうちに大変な美人の女将さんと漁師のお客から珍味カラスミときつーいお酒の差し入れをいただいた。2時間があっという間に過ぎてしまった。
にんにく味が利いたしゃこの唐揚げ
 ふらふら気持ちよい酔いに任せてホテルに戻り、お風呂に入る。お湯が出たが途中で湯が止まってしまい、暖まるほどのんびりとはいかなかった。
       
ホテルが大通りのそばなので、深夜車の騒音で安眠できなかった。朝方4時頃からはバイクの音でうるさかった。(つづく)


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