マツノヒデマサの海外温泉巡浴の旅

温泉水10リットル&マイ枕持参
インドネシア・バリ島温泉巡浴
マツノヒデマサの海外温泉珍道中記
2004年12月27日〜1月1日/6日間

 その1(その2)

 
温泉水「薩摩の千年水」10g手荷物検査でストップ!
 2004年12月27日〜2005年1月01日にかけて、インドネシアバリ島の温泉巡浴に取材に行ってきた。バリ島へはかつて10年前にティルタ ヱンプル、プナタハン村イエ・パナスの2ヶ所に次ぐ温泉巡りになる。
マツノヒデマサのバリ島温泉巡浴の旅  今回は私の体力の減退を考慮し、これまでなく気を配った旅行準備となった。過去3年前から愛飲している天然温泉水「薩摩の千年水」10gと硬めのマイ枕持参という私にとっては、前代未聞の暴挙をあえて、実行してみた。

 案の定、手荷物検査で引き止められ、温泉水の容器を指差し、これは何か?とチェックを受け、「私の命の水です」と釈明をする。


 

 12月27日11時成田発ガルーダインドネシア航空GA881便は、バリ島デンパサール空港に無事17時15分(時差が1時間遅れ)雨の中到着。目の大きなはきはきガイドのスアステイカ氏に迎えられる。雨季の真っ最中で、バリ風レストランSea Food impala の風情の良さも強風と豪雨で身を引き締められるほど。ここぞとばかり客を鴨に狙う傘売りバイク男も根をあげ退散する。インドネシア料理に地酒アラックのスプライト割でぐいっ。看板にあるシーフードは出なかった。

バリ コンチネンタルリゾートホテル

バリ コンチネンタルリゾートホテル
 ホテルはングラ・ライ国際空港の直ぐそばの高級リゾート地にあるバリコンチネンタルリゾートホテル。

 メインロビーを中心に4列棟に伸びる425室のホテル。雨でプライベートガーデンやビーチの豪華さもいまいち。フロントの対応が悪くソフト面はだめだ。トラぶってばかり。



12月28日ウブド経由でパトゥール湖の温泉トヤ・ブンカ入浴
 翌日朝食では、インドネシア麺「スプダ」に挑戦する。ラーメン風の麺に、ゴマ・ネギ・唐辛子・みそ(ヌッタ)などの具や香辛料を入れる。食後、免税店サービスのタクシーを利用し、免税店経由でウブドのアルマ美術館へ。バリ絵が欲しかったので、まず下勉強というわけだ。受付で相談しているうちにキンタマーニー高原から先、パトゥール湖の温泉トヤ・ブンカまで往復3時間で行くことができると聞いたので、急遽予定を変更。アルマ美術館鑑賞後、シナモン(香木)で香りを愉しむバリコーヒーを賞味した後、タクシーを呼んでもらいタクシー代10万ルピア(1000ルピア=13円)で交渉成立。

ウブド・アルマ美術館
マツノヒデマサのバリ島温泉巡浴の旅
見覚えのあるGRAND PUNCAK SALI RESTAURANT
 ウブド・アルマ美術館12時15分発。ドライバーはわずかに日本語を知るマディさん。かつてバリ舞踊団の一員(?)として太鼓を叩く(?)長野・市谷・浅草を知っている。バヤナ、ワルワン・カットン、クディサンを経由してかつてバスでキンタマーニー高原に行く通りとは異なる狭い道を北上。パトゥール山(標高1717m)を左手に見ながら登り、T字路を右折するとベネロカン(展望所の意味)。雨も上がり絶好の展望地にレストランが幾つか。
噴火の痕跡
13時30分、見覚えのあるGRAND PUNCAK SARI Restaurant、階段を下りて店に入る。マデイ氏とパトゥール山、パトゥール湖、アバン山(標高2153m)の周囲20キロにわたるカルデラ大パノラマを見ながらのバイキング。
14時05分に出発、パトゥール湖へ下るが、つづら折りの急カーブの細い道だ。そのうちに大溶岩地域に踏み込む。かつてパツゥール山が1917年に噴火した時の噴火の痕跡だ。浅間山の鬼押し出しのようだ。トヤ・ブンカ村になる。



 トヤ・ブンカ(Toya Bungkah hot spring)には、温泉が湧くことで知られており、日帰りの温泉施設、ホテルの温泉施設、湖岸の温泉の3ヶ所で利用できる。時間が無いので、日帰りスパ施設に駆けるように入り口で入浴料5ドルを支払う。更衣室・ロッカーで水着に着替る。奥には男女別のシャワー&トイレがある。手前右手に楕円形(4m×10m深さ1m)温泉浴槽があり、なかなか適温38度くらいか。
マツノヒデマサのバリ島温泉巡浴の旅
温泉浴槽での筆者

日帰りの温泉施設
湖側に大プールがあり、日本人のカップルと欧米人の4人家族が静かに愉しんでいる。
プールにはカウンターがあり、水中に沈むイスに座りウエートレスからオレンジジュースをいただく。(入浴料に含まれる)プールは深さが150cmはあり、私の短い足が届かない。この村には宿泊施設が十数軒もあるというから、なかなかの観光地なのだ。レイクサイドコテージの経営者の夫人は日本人だそうだ。温泉は無色透明無臭。

 周囲が溶岩地のホケッチャチ寺院前を通過、同じ道を戻るが、岩を積載したトラックが急坂でうんうんと進まず、がらんがらんと岩を落とす始末。狭い急カーブなのに恐ろしい。昼食場所まで戻るのに24分経過。シャトルバスの待つウブド・アルマ美術館まで2時間、間にあうか?

  ウブドへの下り道をがんがん走る。細い道の両側に出る露店の内容の変わりようが面白い。みかんのバケツ盛り、バンブー(竹)工芸品、ドリアン等のフルーツ、陶器などなど・・・。産地の違いかただ単なる差別化か。登りよりも下りが早いようだ。。
予定より早いので、マデイ氏に頼み、バリ絵の有名作家の作品が並ぶアグン・ラカ・ファイン・アート・ギャラリーへ

 1930年以降の緻密な細密画法バリ絵、Danaの作品をあわただしく選び、250ドルで購入する。
夜はホテルのサービスで、ガーデンレストラン夕食となる。海老・蟹や牛肉の香りが漂うガーデンレストランなので内容を期待していたが、出てきたのはキノコ型のパン、インドネシア料理のスタンダード料理「ナシゴレン」で、海老や牛は出なかったので、海老料理を追加する羽目になる。「ナシゴレン」は、ぴりりと辛い炒飯に目玉焼きが載ったもので、大皿に他に肴フライ、チキンスペアリブ、せんべいを揚げた「クルポ」、ひどく酸っぱいきゅうり・人参・らっきょうの酢の物、鳥の串焼き4本が出された。最後はボリウム満点のパパイヤ・すいか・メロンなどのスペシャルフルーツ。



バリ島北部・パンジャール・テガ温泉、水着を忘れる!
 12月29日、午前6時前ホテルロビーにて、事前に手配していた現地旅行社SKY BALIの溝江氏を待つ。本日がバリ来島のメインイベント温泉巡り10時間の旅となる。迎えに来たのは、溝江氏の夫人で溝江YANTIさんとドライバーだった。細身のジャワ美人で、出身はジャカルタの西・車で8時間ほどの所という。バリでご主人が会社を起こして3年目。彼女は2年前にサーファー同士で知り合って結婚し、彼女の兄弟5人、1才の息子、彼女のご両親とご主人の9人大家族。6才の弟と1才の息子が兄弟のように過ごしているというややこしい家族環境でご主人が良く出来たお人らしい。
とにかく雨の中、彼女の身の上話で飽きずにMangueマングイ、標高1,500mのBedgulブドゥグルまで来る。(8時05分)湖上遊覧や水上バイクなどが楽しめるプラタン湖畔のレストランANDAで朝食をとる。

8時50分、バリ島北端の港町シンガラジャに着く。バリ島第二の町で、オランダ統治時代は政庁が置かれ、貿易港として栄えた。ドゥリアン、ランブータン、マンゴーがよく採れ今が旬だという。建物が明るくよく整備された町の印象だ。左折して10キロ西にロビナビーチ、8キロに渡る黒砂のビーチで今は閑散としている。イルカウォッチングで有名、1996年建立のイルカの像に迎えられる。
 
    

 さあ、さらに10キロも行くとパンジャール市街地、さらに2キロ南下すると一面椰子林、駐車場に車を止める。ついにパンジャール・テガ温泉だ。露店でお土産や水着を売っている。入り口で大人3,000バーツを支払う。左手の入り口は打たせ湯やプールなどのスパ施設、突き当たりに行くと入浴個室があり、先にそちらから見せてもらう。更衣室で着替えようとした時にバックに入れておいたはずの水着が見つからない。仕方なくレンタルの大パンツを借りる。更衣室使用料3,000バーツを支払う。更衣室には休憩室、トイレ付シャワー、1時間6万バーツのマッサージ室もある。目隠し塀に囲まれた温泉浴場があり、勿論水着着用で、写真だけを撮らせてもらう。入浴料は1万バーツ。

 このパンジャール温泉は、1985年に地元のオーナーIDA BAGUS KADE TAMU(イダ バブシ メデ タム)氏により民間で営業している。

プールは2段階になっており、高い10m×2.5mプールにまず注がれた38度の温泉は、6個の出口からさらに下段にある10m×10m最深2mのプールに注がれる。聖獣バロン(?)注ぎ口の下や周辺は赤茶く色が染まっている。鉄分が多いのか、硫黄成分が多く含まれるという。リウマチに効能があると聞く。



 
温泉は緑黄色で底が見えないほど。お客は男性や子供達は海水パンツのみだが、女性は上半身も着物で身を包んでいる。3本の打たせ湯では、石鹸が使えるがそれ以外では使用禁止。 タバナン県のバトゥカウ山から来ているといわれオランダ統治時代に発見されたと言われる。プールの脇に源泉口があり、直径10センチほどの鉄管から勢いよく注ぎ込まれている。湯量は相当のものだ。1時間ほど入浴、取材を試み、入り口の露店で水着を値切って2万バーツで購入する。この先もう一ヶ所必要だから仕方がない。


 
 パトゥール山の恵みイエッ・サニ、鉱泉水プールで入浴
 シンガラジャまで戻り、さらに東へ18キロいくとYeh Sanihイエッ・サニに出る。階段を下りた入り口で入園料2,000バーツを支払う。海に臨む大プールが整備され、公園になっている。温泉の泉質や効能を聞くと、主任といわれる人が来て、英字ガイドブックを持ち出し、「パトゥール山の恵みといわれ、Naナトリウムを多く含む湧き水で、隣の寺院の敷地から1秒間に800g湧き出ている」という。手前に露天シャワーがあり、粗末な更衣室があるが、ロッカーが無いので、着物・靴は持ち歩く。無色透明・無臭の鉱泉水。手前の小プールは子供用で浅い。大きなプールは石垣で囲まれて、底も小石が敷き詰められている。寺院側に丸いコンクリの囲いがあり、大人が3人乗って休んでいる。プール工事をしたときに、大岩があり、取り除けなかったので、覆いをしたとか。この周辺の村の水道としても利用されている。12時10分、イエッ・サニを後にする。
マツノヒデマサのバリ島巡浴の旅

 シンガラジャからプラタン湖まで戻り、13時10分、湖畔のインドネシア料理レストランMentariで遅めの昼食をとる。天候もようやく晴れ間をみせ、道中階段状に造られたカーブを描く段々畑の田植えをしたばかりのいかにもバリ絵風の風景に感動。予定よりも早く、午後4時にホテルに戻る。(マツノヒデマサ 記)

(つづく その2) 

 

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