マツノヒデマサの温泉巡浴の旅 |
2006年1月24日〜25日 |
近鉄奈良駅でトヨタレンタカーを借り、五條で乗り捨てる予定での温泉巡浴である。 1月24日、東京・新宿を夜行ハイウェイバスで近鉄奈良駅に6時40分に到着。近鉄奈良駅周辺に食事処がないことに驚いた。仕方なく歩いて5分ほどのホテルフジタ奈良でバイキングの朝食をいただいた。7時20分に宿を出て、トヨタレンタカーを借りて出発したのが、8時30分。最初の温泉地は、一気に国道369号線を経由して奈良県を南下し、榛原町営の保養センター美榛苑「みはる温泉」へ。
フロントでここから東にある曾禰高原温泉「お亀の湯」がいいよと聞かされ、そこへ向かうが、雪が強く降り始めた。峠の登りの日陰側は凍結が残る。このままでは戻れないかもと危機感を持ち、やむなく引き返した。次に大宇陀経由で東吉野村の東吉野温泉高見山の湯 みのやに向かう。浴室はタイル張りだが、浴槽の縁は檜造りで肌にやさしく気持ちがいい。露天風呂は岩風呂だが周りの囲いが邪魔だ。サウナ・水風呂もある。泉質は、17.2度のナトリウム−塩化物泉。
次はここに来る途中で看板が見えた東吉野村のたかすみの里たかすみ温泉へ。浴槽は男用が槙風呂、女用が檜風呂で見事なものだ。露天岩風呂もあるが雪でとても入る気にはなれない。27.4度のナトリウム−塩化物泉で加温・循環・塩素殺菌あり。同施設内に文学の森 たかすみ文庫が併設されている。12時頃、フロントで教えていただいて15分ほど国道166号線を戻り、こだわりの蕎麦屋「会津屋」に向かう。そば粉100%のそばで、そば粉をフライにしたのがつく。ぽりぽりと歯ごたえがあり、蕎麦の香りが楽しめる。薬味に胡麻・ネギ・熊野の黒潮を真珠貝とともに炊き上げたこだわりの塩がついた。
湯盛温泉ホテル杉の湯 このホテルは隣接する道の駅と同様川上村の直営で、公営施設でありながら国際観光ホテルの認定を受けた日本で最初のホテルだとか。ロビーでお話を伺ううちに、雪はしんしんと降り、谷側に開放さた広い全面窓ガラス越しの真っ白な雪化粧は、まるで夢の世界だ。これは凄い。これだけでこのホテルのよって建つ価値が表現されているようだ。これだけの秘境でありながら、整備された国道169号線沿いで奈良市街から2時間で来ることができるという恵まれた立地条件だ。 昭和63年の開業で、露天風呂は平成10年に造られた。お部屋は10畳和室と洋室ツインがメインで、檜風呂付和風特別室と洋風貴賓室もある。湯盛温泉の泉質は、20度のナトリウム・炭酸水素塩泉でナトリウム200mg、カルシウム6.4mg、炭酸水素イオン444.2mg、炭酸イオン38.4mg、メタケイ酸30.7mg、メタホウ酸15.8mg。冷鉱泉なので加温・循環をせざるを得ない。坂東氏は「お客様から、温泉は循環ですか・・・。と本物の温泉ではないかのように言われるのが辛い」と苦渋の表情。行政から義務づけられている塩素殺菌をしているが、他に純銀・銅イオン殺菌浄化装置システムを導入している。「純銀電位により、溶出されるイオンがお湯に強力な殺菌力を付加し、常に病原菌を殺菌しています。入浴時の感染予防に優れた効果があります。純銀イオンは無色無臭で人体に無害です」との説明がされていたが、それなら行政側を説得して塩素臭がする塩素殺菌をやめて欲しい。私は温泉にこだわる温泉愛好家がいるはずなので、冷泉でも源泉掛け流し浴槽を造って欲しいとの要望を伝えた。1日に2回半分量の掛け流し換水と週1回の完全換水をしている。日帰り客は11時から14時までの時間制限で、宿泊客優先の処置をとっている。但し、村営なので村民は特別に21時まで自由に入浴ができる。 宮滝温泉 まつや 実はお部屋に入室してから、食事までまだ時間があったので、16時30分、近くの温泉ホテルに下見に出かけた。まずは、本日4湯目の宮滝温泉・まつや。北へ戻った国道169号線沿いにあり、建物、浴室は真新しく、清潔そうだ。浴室は内風呂のみで、タイル張りの浴槽だ。泉質は18.6度の含炭酸食塩泉で湯の色は薄黄土色。毎分2.9gの自噴、加水・加温・循環・塩素殺菌。効能はリウマチ、運動器障害、慢性湿疹、角化症、虚弱児童、創傷、卵巣機能不全、子宮発育不全、更年期障害など。入浴料は1,000円。 つづいて、本日5湯目の津風呂湖温泉・竜神の湯に向かう。国道169号線から右折して、津風呂湖に向かったところにある。
中荘温泉は火曜日が定休日で、入浴ができなかった。湯盛温泉よりさらに南にある入之波温泉も今日は定休日で残念だった。
お部屋は洋室ツインタイプと和室10畳タイプが中心で、1部屋のみ10畳二間・檜風呂付の特別室がある。お部屋を見せていただいたが、お部屋からの谷を見下ろす雪景色が素晴らしい。和室はバストイレ・床の間・広縁付で広めだ。 夕食はお部屋でいただいた。食前酒、かにと食用菊の酢の物、先付けは松前漬・海老の塩焼き・梅干、うなぎに蕨の煮物、鍋が大盛で海老・鮭・さわら・豚肉・卵・舞茸などが入る。ハリハリ鍋とはこの鍋のことか。あまごの塩焼き、サーモン・かんぱちのお造り、里芋・筍・あら煮付、蟹の甲羅焼など。お酒は地酒で宇陀郡の元禄年間の創業久保本家酒造「生貯蔵酒 初霞」これは癖が無く飲みやすい。香り広がる旨みのあるお酒。宿泊料金は、6,000円の基本料金にお料理代を加算するシステムで、私のお料理は最低の5千円の源流会席を頼んでいた。予算があれば、他に湯盛会席7千円、琵琶会席8千円、蜻蛉会席1万円がある。
下市温泉 秋津荘明水館 午前8時30分にホテルを出て、途中で2ヶ所ほど入浴する予定で、橋本へ向かった。国道169号線を北上し、吉野山を左手に見ながら大淀温泉を目指したが今は営業していないという。続いて下市温泉へ9時30分に着く。秋津荘明水館の入り口に10時開業と書いてあったので、10時まで待ち、10時に入場すると係りの女性は、「平日は10時30分からになるんです」という。 |
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