マツノヒデマサの温泉巡浴

 長崎・温泉巡浴の旅
長崎・ハウステンボス温泉巡浴
2005年3月30日〜31日
    
 1泊で長崎・ハウステンボスの添乗の機会があったので、温泉入浴を心がけた。1日目は長崎市内の大浦天主堂やグラバー園、孔子廟、めがね橋、平和公園・平和資料館を見学。平和公園の祈念像のすがすがしい姿にはいつ来ても感動を覚える。
 今日の宿泊は稲佐山中腹にある長崎ホテル清風で、稲佐山側の宿泊は初めてだ。細い道を大型バスでくねくねと登る途中、左手に「天然温泉イオス」の看板と旗がたなびく。これを見逃す手はない。


    

天然温泉イオス

平和公園祈念堂
 夕食の卓袱料理宴会が終わった21時過ぎ、ホテル清風の11階展望レストランで五島牛のステーキがメインの食事をいただく。高層階からの素晴らしい夜景がさらに美食の印象を強める。食後、夜風に当たりながらつづらおりの道を下って15分、「イオス」へ向かう。厚生労働省認定健康増進施設 シティリゾートホテルイオスは、大浴場や温水プールなどのスパ施設の他にイベントホール、カラオケルーム、ホテルもある8階建ての総合施設。
3階で一旦受付をしたあと入場料1080円を支払い、1階の大浴場に向かう。売店の天幕に「天然温泉毎日完全入れ替え」の宣伝が。

 大浴場はタイル張りで、バイブラ・ジェットバス、遠赤外線サウナ、水風呂、展望足浴、漢方薬湯、寝風呂など。露天風呂は檜の浴槽、打たせ湯もある。循環・加熱温泉で、浴室に入ったとたんに塩素臭がする。相当塩素が投入されている。漢方薬湯だけは、ゲンノショウコなどの匂いが塩素臭をかき消してくれる。
 泉質は、マグネシウム・カルシウム・ナトリウム−塩化物泉で、源泉の温度はオリジナル分析表がないのでわからない。無色透明・無味無臭(PH7.0)とあるが、これでは「塩素臭あり」と書かねばならない。フロントで認定必須条件の温泉利用指導者は喜多嶋文徳氏と聞く。
 効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、冷え性、病後回復、慢性皮膚病など。
   

 翌日3月30日は西海橋経由でハウステンボスへ向かう。300mの西海橋を徒歩で渡ったが、国道ながら歩道が無く極めて危険な道路と実感した。ハウステンボスでは昼食をはさみ、約6時間30分の自由行動。園内でホライゾンアドベンチャー、大航海体験館、パレスハウステンボス美術館をほとんど待たずに見学。広場では真っ赤な制服に身を包んだオランダ自転車バンド(吹奏楽)隊が目を引いた。
300mの西海橋を 
    



 ハウステンボスジェィアール全日空ホテルの温泉目当てに一旦出口を出る。ハウステンボスジェイアール全日空ホテルは、アムステルダム中央駅を再現したもので、ハウステンボスの雰囲気にマッチした佇まいだ。今年で10周年を迎える。

大浴場 078 


部屋

ハウステンボス
ジェイアール全日空ホテルは、
 一階のグラン・スパ受付でバスタオルを受け取り、更衣室へ。外来入浴客が切れずに訪れる。入浴料は、宿泊客は無料、外来一般入浴者は大人1,575円、小人787円。
 源泉は27度のナトリウム・カルシウム塩化物泉で、循環・ろ過しない100l源泉利用をうたい文句としている。3年ほど前までは、循環・ろ過方式だったが、例のレジオネラ菌問題を契機に源泉方式に切り替え、毎日換水・清掃をし、塩素を投入していない。大浴場は煉瓦色の石、白壁を基調とした明るい浴室で、無色透明の源泉だが、空気に触れてきれいな黄金色の湯になっている。肌につるつる感があり、見た目にもいかにも温泉らしい。
 1kg中にナトリウム2783mg、カリウム54.2mg、マグネシウム251.5mg、カリウム120.4mg、鉄7.4mg、マンガン1.3mg、塩素6892mg、硫酸146mg、炭酸水素130mg、メタホウ酸9.9mgなど非常に濃度の濃い温泉だ。アトピーの体質など肌の弱い方は、注意を要する。 ハウステンボスで唯一の天然温泉として(ハウステンボス駅の近くに天然温泉の宿が1軒ある)特異な存在と言える。 宿泊者以外の入浴者も多いらしく、年会費6000円で温泉会員になることで、年中入浴可能の制度もある。
 入浴客に教えられて、ハウステンボス駅の近くのホテルローレライに行ってみた。陸橋を渡ったところがハウステンボス駅だが、奥の階段を下りた道路のはす向かいに位置する。左手に自家製地ビールレストランにスパ施設、右手にお城の形のホテルが聳える。支配人の瀬川浩氏に館内を案内してもらう。ハウステンボス園内のホテルに比べ、かなりリーズナブルな宿泊料金、バリアフリー施設と天然温泉ばってんの湯が自慢のホテルで、個室露天風呂4棟と身体不自由な方のためのリフト付家族風呂もある。
ホテルローレライ 

ホテルローレライフロント

大浴場
露天風呂
 大浴場はバイブラバスで、上部もガラス張りで明るく、露天風呂には打たせ湯、寝湯もあり、ハウステンボスの展望も望め、夜の花火もよく見ることが出来るという。内風呂にはスチームサウナがある。無色透明の循環・ろ過方式で38.5度のナトリウム−塩化物泉で、ナトリウムが1185mg、カリウム30.9mg、カルシウム178mg、マグネシウム68.1mg、塩素2167mg、炭酸水素313.8mg、炭酸89.9mgとなかなかの濃度を持つ。

天然温泉ばってんの湯
  効能は、ハウステンボスジェイアール全日空ホテルとほぼ同じ。 ホテル宿泊客の入浴料は露天家族風呂を除いて無料、外来客は通常800円、特別日(年末年始な)は1200円。ハウステンボスでの観光に疲れたお客様がひっきりなしに訪れるという。

 ホテルローレライでの入浴中、お客にまたまた「近くに温泉があるよ」と教えられる。JR大村線大村方面南風崎の手前にあるという温泉場にタクシーを走らせる。10分程走り、宿泊施設をみて驚いた。厚生年金健康福祉センターウエルサンピア佐世保で、室内体育館やナイター完備のテニス場、専用ゴルフ練習場、ウェデイング会場、スパ施設や夏には流水プール、ウォータースライダーも完備している。客室はシングル11室、ツイン9室、和室13室、和洋室1室で、公共施設なので流石に低料金だ。
    


ウエルサンピア佐世保    

大浴場 
 タクシーを待たせ、フロントで入浴料600円お支払いをし、大浴場へ行く。
 温泉は、無色・透明・無臭のナトリウム炭酸水素塩泉で、温泉を引いて6年目を迎えるという。塩素臭が強く感じられる。ナトリウム807.8mg、カリウム8.9mg、マグネシウム4.3mg、カリウム7.7mg、塩素125mg、炭酸水素2056mg、メタケイ酸57.1mg、メタホウ酸53.4mgと今日これまで入浴した温泉とは泉質がかなり異なる。大浴場にはサウナ、ジャグジーのほか露天風呂がある。
 効能は、切り傷、火傷、慢性皮膚病、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性、疲労回復など。

 今回の1泊2日の長崎・ハウステンボスの旅行で4ヶ所の温泉を訪れたことになる。最近、厚生労働省や都道府県の塩素投入指導の下に、良質の温泉であっても塩素投入で本来の温泉が台無しになっている例が余りにも多い。今回、ハウステンボスジェイアール全日空ホテルの現状には、大変満足している。是非こうした温泉施設が増えて欲しいものである。 (2005.4.4.ヒデマサ記)
 

 




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