マツノヒデマサの 療養温泉突撃取材記
みちのく霊泉 やわらぎの湯 療養温泉突撃取材記
みちのく霊泉 やわらぎの湯
(福島県田村郡三春町)

●温泉泉質 ラジウム泉(ラドン含有量302.5は世界有数の数値)
●温泉効能 高血圧症・動脈硬化症・慢性皮膚疾患・慢性婦人疾患・神経痛・リウマチ・関節炎・切り傷・打撲・アトピー性皮膚炎・痔・糖尿病・痛風など
●湯治療養 飲用温泉水あり・ラジウム岩盤浴場
自炊宿泊施設あり

病に苦しむ人たちが希望をたくす日本有数の天然ラジウム泉岩盤浴場

 数年前から福島県三春に「病気が治る不思議な温泉」というすごい温泉が湧き出て、ガンなど難病の患者が押し寄せているらしいとの噂を聞いていた。今年、6月に取材に訪れようと空き状況を尋ねると8人部屋に1人だけ空きが出たとのこと。仕事を調整して翌日予約をしようとするともうすでに満室であった。それから毎日予約の電話を入れ、ついに7月3日(日)に8人部屋の1人が空き、予約を入れることが出来た。それほど予約がひっきりなしに入り、1年を通して満室状態なのだ。

みちのく霊泉 やわらぎの湯 フロント  郡山近辺の温泉巡浴をと郡山地区の5ヶ所も巡浴した。最後の守山温泉七海荘に入浴の後、みちのく霊泉やわらぎの湯へと向かう。北上して30分ほどで到着した。磐越自動車道船引・三春インターからだと10分の距離だ。
 鉄筋4階建ての宿泊施設で、駐車場の整理の方が案内に忙しい。まず1階のフロントでチェックイン。お部屋やお風呂・岩盤浴の説明を受け、宿泊料7,500円とござ代金700円、岩盤浴用浴衣代200円を先払いする。夕・朝食の食事券を受け取る。それから2階のラジウム岩盤浴場上の8人部屋に案内される。部屋には8人用のお布団が用意され、私以外の布団はすでに両側の壁に頭を向けて敷かれている。お隣の方に荷物の整理棚を教えていただく。部屋の隣は休憩室?懇談室で、入り口の箱には、それぞれの名前が書かれたござが丸めて立てかけられている。

みちのく霊泉 やわらぎの湯 ラジウム岩盤浴 早速岩盤浴の説明を受けに1階の岩盤浴受け付けで、星野せつ子さんの説明を受ける。私は「蓄膿症・アレルギー性鼻炎、高血圧症で耳鳴り、目が悪い」というと、「では岩盤浴場の床に穴があるので、そこに顔面を当てるように工夫したらいいですね」と助言をしてくれた。そこでござを受け取り、自分の名前「あなたをまつの」と記入した。いよいよ岩盤浴を体験する。宿泊者は岩盤浴を何回利用しても無料だが、日帰り入浴者は1回500円かかる。

 三春町に「みちのく霊泉やわらぎの湯」が開湯したのは平成4年(1992年)で、それ以前から建設業を営む影山勝夫氏が恒例の成田山参拝の折、「敷地内から水が湧き、お前を助けてくれる」との不動明王のお告げの声が聞こえたという。
みちのく霊泉 やわらぎの湯 大浴場入口 それから5年後、ここには水が出ないといわれた敷地に駐車場の整地をしていると突然水が湧き出した。その水が日本でも有数の三朝温泉の2〜3倍もの濃度のラジウムを含む温泉水とわかった。その後、影山ご夫妻自身の自動車事故での肋骨骨折の温泉治療で異常な速さで回復したことをきっかけに、温泉浴場を町民に提供した。さまざまな難病がこの水で回復していることを目の当たりにして、本格的な温泉療養施設経営に踏み切った。オープン1年半で利用者は1万人を超えた。平成8年(1996年)4月、着物を着たままで入浴できる方法を念じて、ラジウム線を直接浴びることのできる室内岩盤浴場を完成させた。翌年8月、第二岩盤浴場も完成した。いまや年間30万人の難病を抱える人達が入浴に訪れている。

みちのく霊泉 やわらぎの湯 大浴場 8人部屋に戻るとこのことが話題になり、それぞれ持論を言い合う。
「今朝女性の時間の後で直ぐに行くと、とても汚れていた、適温にすると湯の汚れがひどくなるから、衛生上熱くしていつのでは」とか「ガン細胞は42度くらいで死滅するそうだから、その関係で熱くしているのか」「高齢の患者は、皮膚感覚が弱くなっているので、温度感覚が鈍っていて江戸っ子じゃないけど、熱くしないとだめだという人が多いのでは」
という声も出た。
 それではと翌日、社長に質問をしてみた。社長いわく「当初は42度くらいにしていたら、ガンの患者から、こんな温くては病気が治らない、もっと熱くしてくれと言われ、今の温度になった。42℃にして欲しいというのは、健康な人のいうことだ。それに抵抗力を喚起する為に、温熱ショック療法効果をも期待している。」と発言していた。私ら8人部屋の人たちは、京都から来た2月に前立腺がんが判り、7月の手術を控えて治療にきた方、茨城からガン手術後の治療に定期的に来ている人たちなどガンの患者ばかりだ。中にはガンに効能があるといわれる秋田県の玉川温泉や岐阜県のローソク温泉に湯治に行ったことのある人もいた。

みちのく霊泉 やわらぎの湯 飲泉所 夕食は食堂で5時30分から始まる。バイキングで鮪・蛸・海老のお造り、ナスの味噌和えやレンコン・蕗・鰊和えなどの煮物、コロッケなどの揚物、マーボー豆腐、とろろ芋、各種サラダなど40種はあろうか。デザートにバナナにメロン、牛乳にコーヒーも。生ビールも頼んだ。相席同士で話も進む。話題は自然に病歴のことになる。午後7時頃になると品薄になり、食べるものも少なくなる。翌朝の朝食は7時30分から9時までのバイキングとなる。

翌日の岩盤浴は5時30分からで、順番待ちが大変と聞き、先輩に教えられ、朝3時30分に目覚めた時に、自分のござを第二岩盤浴場の前に順番とりに行った。すでに一番乗りがいて、私は2番手だった。第二岩盤浴場は湿度が高く、汗がよく出る。我慢ができずに濃度の濃いほうに10分、弱いほうに20分の合計30分で出てしまった。皆、自分の体調と相談して、時間の調整をしているようだ。帰りにラジウム温泉水をポリ容器に入れたのを購入した。宿泊者はポリ容器を800円で買い、温泉水は無料だが日帰り入浴者は温泉水代として500円支払う。

みちのく霊泉 やわらぎの湯 飲用温泉水日帰り入浴者も続々と押し寄せ、休憩所もいっぱいになる。がん患者にどのような効能があるかは、二見書房発行の医療ジャーナリスト田中孝一著私たちは「やわらぎの湯」でがん・難病を治したに詳しい。癌、アトピーからリウマチ、脳梗塞後遺症、胃潰瘍まであらゆる難病に効果があるという。「やわらぎの湯」で奇跡的に一命をとりとめた数多くの人や難病を治した人から体験記が次々と寄せられ、施設のいたるところに掲示されている。

 やわらぎの湯の大浴場や展望風呂に使われるお湯は、ラジウム泉を沸かしたもので、温泉分析書ではラドン含有量が302.5という結果が出ている。同じくラジウム泉で有名な鳥取県・三朝温泉のラジウム含有量は、100.0であるから、三朝温泉の約3倍の含有量であり日本はもちろん世界でもトップクラスの数値といえよう。
→温泉の泉質と効能

みちのく霊泉 やわらぎの湯 展望風呂 その貴重な源泉の放射能泉の効能はもちろん、岐阜県のローソク温泉に比べ湯量が豊富なこと、また秋田県の玉川温泉に比べラジウム岩盤浴が屋内でできること、玉川温泉や増富温泉の飲用温泉水に比べ「やわらぎの湯」の湯は比較的飲みやすいことなどの違いも、利用者が年間30万人にものぼる理由なのかもしれない。
(2005年7月)

■宿泊料金(1泊2食付)

【本館】個室(和室):大人9,600円 子供4,200円
    大部屋(ベッド):7,500円※カーテンの仕切りあり
【春沢やわらぎ館】個室(和室):大人8,550円・子供3,150円
         ※本館より約2.6kmほど離れている。
【やわらぎ館】個室(洋室・和室):大人8,550円 子供3,150円
         ※本館より約300m離れている。

■宿泊料金(自炊)

【コテージ】個室(1階洋室ベット・2階ロフト・バス・トイレ・キッチン付き):大人6,975円・子供2,100円
       ※本館より約2.6kmほど離れたログハウスである。
【岩盤浴場2階】個室(和室):大人6,450円/大部屋(和室):大人5,400円
          ※炊飯器使用料1回100円別途料金



みちのくの霊泉 やわらぎの湯
■所在地:福島県田村郡三春町馬場224
■ご宿泊の問い合わせ:0247-62-2153
      
私たちは「やわらぎの湯」でがん・難病を治した(最後の望みを賭けた感動の証言集)
田中孝一著
税込価格:1,365円(本体1,300円)
出版:二見書房




がん、アトピー、リウマチ、脳梗塞後遺症、胃潰瘍などの患者が湯治に訪れる福島県の岩磐浴場。ここで希望を得た30人の体験談を紹介する。天然ラジウム線岩磐浴の効果とは?
→温泉関連の書籍紹介
→飲泉のすすめ




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