療養温泉突撃取材!

大分県
重金属含有・胃腸病に特効・塚野鉱泉
マツノヒデマサ 2005年2月26日取材

 2005年2月26日、雪の大分自動車道を走り、光吉インターで降りる。ホワイトロード、国道442号線を経由して約2キロ、15分で塚野鉱泉旅館群に到着。かつては4軒あった旅館も今は、ホテル山水荘、福来屋旅館、旅館真屋の3軒のみ。車で路地に入ると突き当たりにある元祖福来屋旅館前に着く。この旅館の駐車場に車を止め、入浴料一人150円を支払う。それぞれの旅館には、鉱泉の内湯が無く、奥にある源泉共同浴場に入りに行くのだ。
   

 
 塚野鉱泉は一人の盲目の信者により、弘法大師のお告げで霊泉を発見したという伝説がある。明治16年(1883年)、甲斐市五郎という人が難病で、天命も尽きんという時、この地に庵を結び湯治をしたところ、瞬く間に全快した。当時地主であった初代渡辺八重治(現福来屋旅館の初代=現在5代目渡辺文雄)に相談し、渡辺八重治は、世にこの特効を知らしめんと日夜奔走する。明治17年に、九州大学温泉治療学研究所の試験分析後、湯治宿として開業した。 
 福来屋旅館の横を抜けた突き当たりに、亙葺の小さな小屋がある。中に入ると左手に妙見菩薩が鎮座し、右手には自然湧出する源泉口がある。壁に大小のひしゃくがあり、それで飲用するか持参の容器に汲みかえる。

亙葺きの小さな小屋 153

妙見菩薩が鎮座し 165

口に含んで見ると  158

自然湧出する源泉口が 161
源泉を口に含んでみると、強塩味と酸味のすごい味だ。これを朝1.5gから2gを飲むらしい。この味は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど重金属が多量に含んでいるせいか。 隣接する源泉を沸かした男女別の共同浴場に入浴してみる。私の全国温泉巡浴1,100湯目の温泉となる。

共同浴場  168

共同浴場  152 
すでに宇佐から来た男性A氏と北九州若松区の76歳の男性B氏が入浴中で、お話を伺った。
B氏は「50歳の時に胃がんを患い、その後毎年湯治に来る。家内は一度来て、もういやだと言うので、今回は私一人で来た。朝2時か3時(空腹時)に起きて、源泉を1.5リットル飲むんだよ。するとすぐに宿便が急行列車だ。朝食は7時、昼は12時、夕食は17時で間食は食べない。お腹がすくが、それは我慢がまん。退屈だし、家内も嫌がるわけだ。消化器病や気管支炎に良く効くよ」永年通っているだけに、旅館の盛衰などにも詳しい。

男性B氏は 169

 泉温17.2度の泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
浴用効能は、神経痛、リウマチ、婦人病、皮膚病、骨折、捻挫、打ち身、切り傷、高血圧症、糖尿病、痔疾など。飲泉効能は、胃潰瘍、胃がん、胃下垂、胃拡張、ぜんそく、慢性便秘、胆石、腎臓、貧血、肝臓、気管支炎など。
 
 湯治宿 〒870-1163 大分県大分市大字廻栖野(めぐすの) 塚野鉱泉

アクセス
 JR:日豊本線大分駅よりバス野津原行き、他塚野鉱泉入り口下車、徒歩15分
 車:大分自動車道光吉インターからホワイトロード、国道442号線経由約2キロ、15分


福来屋旅館 151

山水荘   173

真屋    172
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連絡先
  福来屋旅館 電話番号 097−541−0261
  旅館山水荘 電話番号 097−541−0008
  旅館 真屋 電話番号 097−541−0038

                            (2005.02.28)

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亙葺きの小さな小屋 153



妙見菩薩が鎮座し 165




自然湧出する源泉口が 161




共同浴場  152 




共同浴場  168