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野地温泉 野地温泉ホテル
(福島県福島市)
ホテル詳細
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●温泉泉質 |
45〜89℃単純硫黄水素泉 |
●温泉効能 |
神経痛・筋肉痛・胃腸病・切り傷・冷え性・美肌・皮膚病・アトピー・リウマチ・慢性消化器病など。 |
●湯治療養 |
古くから胃腸病・神経痛の名湯 |
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標高1200mに涌く東北三大美湯、雲上の湯めぐりの宿
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福島市の西、安達太良連峰と吾妻連峰に挟まれた原生林に個性的な一軒宿が点在する。国道115号線を東上し、磐梯吾妻スカイラインの入り口を左手に見て、通過。霧の中を幕川温泉、鷲倉温泉、新野地温泉を過ぎて、いよいよ野地温泉に到着。
「野地温泉ホテル」はかつて1982年8月に最初に訪れた248湯目の温泉地で、木造の湯治宿で晴天に映えた白濁した硫黄温泉の露天風呂に感動した思い出があるが、現在は白亜の洒落た建物に驚いてしまう。新館が出来、本館も平成15年にリニューアルをして、湯治棟はなくなっていた。赤湯、幕川、鷲倉温泉は冬季間休業だが、野地・新野地温泉は営業し、スキー客で賑わうよう私が宿泊した332号室は、8畳和室で暖房・トイレ・テレビ付、羽根布団で畳も真新しい。今日は、平日というのに満室の盛況ぶりである。
45度から89度の単純硫化水素泉は、湯量が豊富でかけ流し。昔から胃腸病、婦人病、神経痛、冷え性、アトピーなどに特効ありと東北3大美湯に数えられる。昔は混浴であったが、今は3時間毎の男女交代制になっている。野地温泉の原点といわれる総檜風呂「千寿の湯」は、3つの湯船の仕切られた真ん中の湯船の底から、時々「ぶくっ」という音を立て大きなあぶくをつくる。梁の一角に巨大な二つの玉を付けた男根がそえられている。豊潤な神秘的な白濁した湧出湯が子孫繁栄と五穀豊穣を祈念する絶好の対象だったのだろう。乳白色の熱い湯がとても神秘的でわが身も同化するようだ。
男性用大浴場は、石とタイル造りで湯船がつながっていて、身体を冷やすことなく木造の半露天風呂「天狗の湯」に出られる。福島県の年配の男性と温泉談義をひとくさり。朝食時に野趣溢れる露天風呂「鬼面の湯」に入浴した男性が「午前3時頃に月を見ることが出来た」と聞き、「そうか。今日は中秋の名月だった。」と思い出した。ぜひ私も見たかったがもう遅く残念。
夕食は広間で部屋ごとに用意される。料理は山菜が基本だがお造りの甘エビ、はまち、タイの味も上々。筍・海老・鴨スライス・山葵漬・粟麩の八寸、えのき・シメジなどがいっぱいのきのこ鍋、松茸の土瓶蒸し・鬼面漬けなど味・ボリュームともに満足。鬼面漬けは、お部屋のお茶請けにも出された。朝食は雌株とししゃもの卵和え、ほうの葉陶板焼も逸品だ。
ロビーに日本画院同人 飯塚栖圃画伯の山岳油絵が2点展示してある。別館3階踊り場にゴーギャンの「白馬と婦人」が展示してあり驚いたが、これは模倣品だった。しかし目の前に広がる山々の美しさとともに、安らぎを感じる空間となっている。
(2004年10月)
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野地温泉 野地温泉ホテル
(福島県福島市)
ホテル詳細
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