4月26日、宇都宮地方の翌日の天気予報が午前中雨だったので、夜仕事が終わってから、19時過ぎに急いで着替え、電車を乗り継ぎ新幹線で宇都宮へ飛んだ。宿泊施設は宇都宮のカプセルホテルを予約していた。22時頃に宇都宮駅西口から徒歩5分のカプセルホテル、パークプラザ宇都宮に到着する。
フロントは1階でカプセルルームや浴場は2階となる。私の部屋は二段カプセルの一段目。隣も客がいて、空いているところがいくつもあるのになぜつめるのか?苦情はないのかな?狭いながらも、テレビやラジオもある。鍵はかからない。荷を整理し、お風呂に行く。2〜3人は同時に入れる浴槽で、緑色の湯だ。23時就寝。
翌日4月27日、朝4時に目が覚める。雨が降っていないか、外に出て様子を見るとまだ降っていない。降り出す前に歩かなければと、4時10分にタクシーを頼み、前回到着地点の蕎麦屋南部屋あたりの本陣跡まで送ってもらう。
旧日光街道の道がなかなかわからず、時間を食ってしまう。ようやく石畳の泉町通りをクランク状に抜ける。泉町はスナック・居酒屋などの飲み屋が並ぶ、宇都宮が誇る腕の良いバーテンダーがひしめくところだそうだ。
延命院を右手に見て、道が正しいと確信する。延命院はまだ薄暗く、写真が撮れない。1063年創建の延命院は、多くの文化財を持つ。山門を入って正面の地蔵堂(市内西最古の木造建築物)に安置される県重要文化財指定の延命地蔵菩薩、左手の本堂や県木の樹齢350年の栃の木など。すぐ北に松峰山桂林寺、道なりに行くと右手に旧商家造りの四季の器「たまき」が目を引く。「戸祭」松原2丁目あたりで、「天然温泉嵐の湯」の看板。説明文に「熱気球薬石風呂」?とはなんだ。
薬師如来
4時55分、体育館前を通過する。上戸祭り公民館前に薬師如来がある。すっかり明るくなり、ようやく写真が撮れる。右手奥は丘陵地で緑地帯が広がる。宮環上戸祭り町で国道119号線と交差する。この先から桜並木がしばらく続く。途中から杉並木に変り、間にあじさいの木もある。左手は宇都宮文星短大の敷地が断続的に広がる。
桜並木道がしばらく続く
5時45分、左手に文禄年間(1592年〜1596年)建立の光明寺。二度にわたる焼失で1843年(天保14年)、本堂薬師堂を再建した。将軍の日光社参の休憩所になっていた。山門前の掲示板に「口は禍の門 口を慎めば世の不幸は半減する」戒めの言葉としたい。
光明寺
しばらく、街道は杉並木が続く。杉の根元には花壇が整備され、とても美しい。
芭蕉に習い、私も一句 「葉桜に 杉並木道 愛で歩き」
杉並木の角に「台風による倒木注意」の看板がところどころに立つ。東北自動車道宇都宮インター交差点を通過する。手前右に高谷林の一里塚があったようだが、見つけられなかった。6時40分、ドライブイン大晃の広い敷地に出る。手前左のコンビニローソンで朝食に野菜サンドイッチと牛乳を購入し、歩きながらほおばる。このあたりから、ぽつぽつと雨が降り出す。ちょっと早すぎる。折りたたみ傘をさしながら歩く。この時間、通勤・通学者が目立ってくる。路線バス利用者らしい人がバス停前に待っている。6時50分、中徳次郎バス停前通過、国道293号線交差点通過する。左手方面は宇都宮市農林公園ろまんてっく村・鹿沼、右手は氏家方面。 |
|
7時01分、右手に天然記念物の一対のケヤキ木がどんと鎮座する。徳次郎六郷の鎮守・智賀都神社だ。奥に社殿が見える。大ケヤキはよく見ると修理が施されている。根廻がそれぞれ8m、7.3m、高さはいずれも40mはあるという。
智賀都神社 |
いよいよ雨脚が強くなり、徳次郎変電所の先、上徳次郎バス停から、宇都宮行きバスへ乗車する。午前中は歩けるかなと思ったが、相当早めに雨が来てしまった。4時30分から3時間の旧道歩きとなった。
8時10分、バスは東武宇都宮駅で停車する。ハイウエイバスか東武電車でで東京に帰るか調べることにする。東武宇都宮駅前の関東バス亭に表示されている電話番号に連絡をとると「電話番号が変わりました。電話番号は・・・」かけ直すと、「只今の時間は営業しておりません。午前10時以降のおかけ直しください」ときた。10時前のバスで帰ろうというのに何事か?仕方なく東武電車で浅草まで帰ることにした。
東武電車も便が悪い。新栃木駅(13ヶ目)まで普通列車で移動し、そこで特急電車に乗り換える。浅草で理髪をした後、映画館を探したが見たい映画が無く、上野まで散策する。裏道は楽しい。合羽橋から東本願寺を抜ける。上野の映画館も子供向けの映画が多く、そこでも諦める。(2006.5.3)
|