奥の細道・日光街道を歩く旅 マツノヒデマサの歩く旅シリーズ
2006年11月7〜8日 
             
奥の細道第17回 芭蕉句碑 クリックで拡大

第17回
矢吹〜須賀川


風流の 初やおくの      田植うた
  2006年7日午後から奥の細道を歩きに出かける。新幹線で新白河駅で下車、東北本線で乗り換え、新白河から目的地の須賀川まで1時間もかかったのには驚いた。新幹線が開通してから、東北線の便が悪くなったと言う地元の人の話は本当だ。17時10分タクシーで、須賀川市民温泉に立ち寄った。   39.2度のアルカリ性単純泉で、加温・循環・塩素殺菌である。内湯のみで浴槽はタイル張り。硫酸水素248.8r、炭酸78.1rの肌がつるつる感の強い湯だ。入浴料が250円でとても安いが、石鹸、シャンプーの備えがない。20分ほどして迎えのタクシーで本日の宿の芦沢温泉へ向かう。

奥の細道第17回 芦沢温泉 「快晴の湯 芹沢温泉」はりんご畑が目立つ閑静な敷地内の数寄屋造りの建物で全室天然温泉付。源泉が飲める宿として8年前にリニューアルした新館で、ロビーの片隅に飲泉所がある。炭酸水素イオンを多量に含むアルカリ性単純泉で、肌をつるつるにする「美人の湯」。大浴場と露天風呂の24の湯めぐりができる。循環・加温・塩素殺菌ありだが、客室のユニットバスには天然温泉掛け流しだ。私も大浴場での入浴後、部屋のお風呂に入ってみた。夕食は松葉ガニやお造り、かき、鴨鍋などボリュームは満点。源泉を利用した温泉卵や夜食用に源泉スープ(蕎麦やラーメン)もおすすめ。

 翌日JR須賀川駅発8時13分に乗り、矢吹駅着は8時30分。奥の細道歩き第17回目を出発。JR線に沿ってすぐ右手に創業慶応元年(1865年)の造り酒屋「大木代吉本店」があり、掃き掃除をしている女性に声を掛けると「女将さんが中にいるから」と言われお邪魔する。店内は囲炉裏のある帳場があり、いかにも老舗店舗だ。「奥州街道の地図があるわよ。本陣は無いが、門だけがこの先の左側に残っているのよ」といただいたのが、「ふくしまけん街道交流会」監修の白河から郡山までの奥州街道を歩く旅用に作られた地図と史跡の紹介地図。こんな良いものがあったのだ。教えられた門に気が付かずに1.5km歩く。左手にかつて入浴の記憶がある「新菊島温泉」の看板がある。1988年7月末、確か磐梯山爆裂100周年の年に磐梯山(標高1819m)に登山した時に磐梯山・猪苗代湖周辺の温泉巡りをした折だったと思う。当時JR鏡石駅は無人駅だった記憶があるが、今もそうだろうか。

 この先で旧道に入り、やがてまた国道4号線を交差して1.6kmの信号左角に「笠地蔵」。明暦47年(1658年)頃の笠のある釈迦如来板碑で、文化財。同敷地に天然記念物の「笠地蔵しだれ桜」、樹齢250年という。9時45分鏡石町役場前を右折するとJR鏡石駅。20分直進しすると鏡田西光寺、ご本尊は木造阿弥陀如来。このあたり左右の民家に「りんご・もも・イチゴ園」の看板が目立つ。ときどき「パーン」というはじける音が断続的に鳴る。りんご園でのすずめ追いの音だそうだ。11時28分、国道4号線と118号線との交差する手前の両側に須賀川一里塚がある。日本橋から59番目の塚で両側に残っているのは珍しく国指定史跡だ。国道118号線を右折し、30分ほどの安楽亭の信号でさらに右折。

奥の細道第17回 乙字ヶ滝  芭蕉も立ち寄った乙字ヶ滝を目指す。県木のケヤキ並木が続き、紅葉が美しい。途中、標識を見逃し、乙字ヶ滝橋を渡った先から鋭角に戻る。駐車場の近の朱色の橋の下流に阿武隈川に幅広くかかる「乙字ヶ滝」がある。当時は石河滝と呼ばれていたそうだ。11時40分到着。川沿いに滝見不動があり、芭蕉句碑と芭蕉像が建つ。
 五月雨の 
   滝降りうづむ 水かさ哉


奥の細道第17回 滝見不動堂  クリックで拡大広い川幅いっぱいにどっと落ちる滝。川岸は紅葉に染まる。私も一句
 朱の橋と どうっと鳴る滝 紅葉晴れ(マツノ)

 朱色の橋を渡り、国道118号線へ出て、須賀川市街地へ向かう。お腹がすいて、途中小林農園でりんごを一個皮を剥いていただきのどを潤す。12時30分、須賀川の名所牡丹園を通過。牡丹園の周りに植樹された赤松の巨木が大事だ。この先の蕎麦屋「つれづれや」は水曜日が定休日で食事はしばらく我慢。Y字路を左手に入り「馬町通り」を市役所・芭蕉記念館方面へ行く途中、「芭蕉庵」とだけ書かれた看板の土蔵造りの店構えに入る。何の店なのかわからないまま入ったので「ごめんください。何屋さんですか?」と聞いてしまった。中は大きな樽の個室食事処がいくつかある、骨董趣味の老舗風蕎麦屋だった。聞くとまだ6年前からの営業とか。

奥の細道第17回 芭蕉記念館 クリックで拡大  須賀川宿で芭蕉は俳諧の知人設楽等躬(さがわ とうきゅう)宅に8日間滞在し、市内を探訪した。市役所前の芭蕉記念館を見学した後、等躬の菩提寺長松院、芭蕉が参拝した須賀川の総鎮守・神炊館(おたきや)神社(諏訪神社)、同じく参詣した浄土宗十念寺のも立ち寄る。十念寺の参道右側に芭蕉が白河の関を越えた時の感想を詠んだ「風流の 初やおくの 田植うた」の句碑がある。ここからJR須賀川駅に向かうが、疲れもピークで足がつらい。何度も休憩をしながら、14時40分到着。
 


第16回 遊行柳〜白河の関〜矢吹 を読む

第18回 須賀川〜二本松 を読む
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奥の細道第17回 芦沢温泉

芦沢温泉

奥の細道第17回 造り酒屋「大木大吉本店」
造り酒屋
「大木代吉本店」

奥の細道第17回 笠地蔵
笠地蔵

奥の細道第17回 鏡田西光寺
鏡田西光寺

奥の細道第17回 須賀川一里塚
須賀川一里塚

奥の細道第17回 馬町通り
馬町通り

奥の細道第17回 神炊屋神社
神炊屋神社

     
  
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