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温泉療養のすすめ 療養・湯治の温泉宿

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温泉を利用した療養「湯治」

 湯治とは文字通り温泉(湯)で治療(治)することであり、湯治場とはその場所(場)です。日本では『古事記』や『日本書記』にすでに温泉の効能が記述されるように、こうした療養温泉地は古来より人々に利用されてきた長い歴史があります。僧行基が巡礼の折に温泉を発見したという伝説や、温泉地に温泉神社などが祀られているのも、人々が効験あらたかな温泉に驚き、感謝して信仰に結びついた結果です。
 昔の湯治の期間は7日〜10日と言われ、農民や漁民はそれぞれの農繁期・漁獲期の前には体力作り、後には疲労回復のために近隣の湯治場に滞在して、仲間たちとのコミュニケーションもはかっていたといいます。この温泉利用の健康づくりは現代も変わらないでしょう。交通の発達や生活形態が変わった現在では、生活習慣病の改善やストレス解消を目的とした2泊3日程度の「プチ湯治」も注目されています。短期間でも日常を離れて心身ともにくつろぐことで療養効能が得られることも明らかです。
 昔ながらの伝統を守る名湯で古来の人々に思いを馳せる体験をするのも良し、バリアフリーやトータルヘルスケアにも取り組む湯治宿で体質に合った温泉療法を受けるのも良し。ひとりひとりに合った「湯治」のスタイルに巡り合えることを願っています。


おすすめの療養・湯治の温泉宿

 温泉
ホテル名
玉川温泉 療養・湯治の温泉宿
玉川温泉
(秋田県仙北市)
新玉川温泉 療養・湯治の温泉宿
新玉川温泉
(秋田県仙北市)
ぶなの森玉川温泉湯治館そよ風 療養・湯治の温泉宿
ぶなの森玉川温泉湯治館そよ風
(秋田県仙北市)
特徴 北投石と呼ばれるラジウム鉱石が有名。世界に誇る「癒し」の名湯
21世紀型の湯治保養温泉施設
泉質 【泉質】含二酸化炭素・アルミニウム・鉄(U)塩化物泉
(低張性・酸性・高温泉ラジウム含有)98℃・PH1.2 日本一の強酸性泉

 温泉
ホテル名
大沢温泉 大沢温泉山水閣 療養・湯治の温泉宿
大沢温泉 大沢温泉山水閣
(岩手県花巻市)
肘折温泉 若松屋村井六助 療養・湯治の温泉宿
肘折温泉 若松屋村井六助
(山形県最上郡大蔵村)
 
塩壺温泉 塩壺温泉ホテル 療養・湯治の温泉宿
塩壺温泉 塩壺温泉ホテル
(長野県北佐久郡軽井沢町)
特徴 宮沢賢治も湯治に訪れた一軒宿 1200年の歴史を持つ名湯 源頼朝が発見したとの伝説の残る温泉
泉質 硫化水素を含むアルカリ性単純泉 ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉 48℃弱アルカリ炭酸泉

 温泉
ホテル名
貝掛温泉 貝掛温泉館 療養・湯治の温泉宿
貝掛温泉 貝掛温泉館
(新潟県南魚沼郡湯沢町)
西那須温泉 大鷹の湯 療養・湯治の温泉宿
西那須温泉 大鷹の湯
(栃木県那須塩原市)
奈女沢温泉 釈迦の霊泉 療養・湯治の温泉宿
奈女沢温泉 釈迦の霊泉
(群馬県利根郡みなかみ町)
特徴 眼病の温泉として知られる一軒宿 「健康と若返り」が企業理念の宿 飲用可能な源泉は全国的に有名
泉質 ナトリウムカルシウム・塩化物泉
(弱アルカリ性低張性温泉
・含土類弱食塩泉)
ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉 ラジウム含有石膏泉

 温泉
ホテル名
観音温泉 ホテル観音温泉 療養・湯治の温泉宿
観音温泉 ホテル観音温泉
(静岡県下田市)
猿投温泉 ホテル金泉閣 療養・湯治の温泉宿
猿投温泉 ホテル金泉閣
(愛知県豊田市)
小川温泉元湯 ホテルおがわ 療養・湯治の温泉宿
小川温泉元湯 ホテルおがわ
(富山県下新川郡朝日町)
特徴 ビロードの肌触りの美肌の湯 天然ラドン泉で知られる名湯 天然洞窟風呂は天然記念物にも指定
泉質 51℃強アルカリ性単純泉(pH9.5) 単純弱放射能泉(ラドン泉) ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉

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正しい温泉の入浴方法

身体に良く効く薬も飲み方を間違えれば逆効果。温泉入浴も同じです。特に高齢の方や、血圧や心臓に不安をお持ちの方はご注意ください。また、多くの方が利用しますのでマナーも大切、各温泉宿の入浴施設のルールなども事前に確認しておきましょう。


【温泉を楽しむための方法】

入浴前
■温泉旅行のスケジュールにはゆとりを持ち、入浴前は十分な休息をとること。
■食後すぐの入浴は避け、30〜60分を過ぎてから入浴すること。
■飲酒した場合には入浴は厳禁!ほろ酔い程度でも必ず酔いがさめるのを待って入浴すること。
■高齢者の方、血圧や心臓に不安がある方は1人ではなく必ず2人以上で入ること。

入浴中

■かけ湯は念入りに行うこと
 つま先や指先など身体の末端部分から上の方へ順にお湯をかけていき、慣らしていくのがコツ。
 最後に頭にも十分にお湯をかぶるのもポイント。(湯から上る際の立ちくらみ予防)

■半身浴で身体を慣らす
 熱い湯に一気に身体を沈めるよりは、身体の半分の高さまで入る半身浴の方が身体の負担が少なくなります。

■身体を浮かせ、手足を動かす
 半身浴で身体を慣らした後は、手足をゆっくり伸ばして、湯船の縁を枕にして身体を浮かせるようにします。
 仰向けに寝る「寝湯」と呼ばれるこの方法は心肺機能に負担がかからない入浴法です。
 上記の姿勢で、さらに手足を動かすと血行が良くなります。

■小刻みな入浴を1日3回まで
 入浴時間の目安は額がほんのり汗ばむくらいまでを、1日多くても3回が限度にしましょう。
 日本人は長湯が好きな方が多いですが、熱い温泉での長時間や回数の多すぎる入浴はかえって身体の毒です。

■温泉後にシャワーや上がり湯は避ける
  肌についた温泉の薬効成分は3時間程度は効果が持続しています。
  シャワーや水道水の上がり湯を浴びるとせっかくの効果が減ってしまいますので、洗い流さない方が効果的。
  (ただし、肌の弱い方や強酸性泉・硫化水素泉のような刺激の強い温泉の場合は洗い流すようにしましょう)

入浴後
■入浴後は温泉水(飲泉可の場合)・白湯・お茶などの水分を補給し、十分に休憩をとること。
■暑いからといって扇風機やクーラーなどを使って急激に身体を冷やさないこと。
■入浴直後に車の運転などは行わないこと。


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