温泉浪漫の旅―文学に登場する温泉をご紹介いたします


挿絵:金森 達
文学を訪ねる温泉紀行 
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第11回 東山温泉(福島県会津若松市)

東山温泉は、奈良時代の僧行基により発見されたと伝えられ、かつては「天寧の湯」といわれた湯治場だった。美しい渓流、湯川を中心に旅館が立ち並び、滝が多かったため「新瀧」「向瀧」「原瀧」「千代瀧」など瀧の名をつけた旅館が多い。江戸時代は会津藩の保養所として、明治以降は会津の奥座敷として東北を代表する温泉地に繁栄した。当時、しゃれた洋館「新瀧」には、多くの文人墨客が訪れた。
明治44年与謝野晶子が鉄幹、佐藤春夫らと東山温泉「新瀧」を訪れ、滞在中に呼んだ句は「歌集 青海波」に収められた。さらに20年後の昭和11年、息女の藤子さんと再訪、「湯ノ川の第一橋をわがこゆる 秋の夕のひがし山かな」明治42年、大正10年、昭和5年、竹久夢二が東山温泉を訪ねた。スケッチブックを片手に散策し、女性や風景を描いた。代表作の「宵待草」はこの時期に描かれたイメージが原型、「新瀧」に残された掛け軸の美人画は、東山芸妓とんぼがモデルといわれる。


《東山温泉の宿》

庄助の宿瀧の湯(福島県会津若松市)
情緒ある湯の町で、古くからの宿が多い中、瀧の湯は、創業明治14年以来、「伏見ヶ瀧」の脇に位置する絶好のロケーション。夕食は体があたたまる会津料理を堪能できる。
※小・中型犬(体重5kgまで)はご宿泊可能
ペットと泊まる温泉宿

《INDEX》

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