温泉浪漫の旅―文学に登場する温泉をご紹介いたします


挿絵:金森 達
文学を訪ねる温泉紀行 
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第2回 道後温泉(愛媛県松山市)

道後温泉は、日本最古の温泉として「日本書紀」「万葉集」などに名湯として登場し、また景行天皇、聖徳太子らも来浴した。明治27年に木造三階建ての共同浴場道後温泉本館が建てられ、屋根に突き出た振鷺閣は道後温泉のシンボルである。平成6年には国の重要文化財の指定を受けている。日本の近代文学に大きな影響を及ぼした近代俳句の父といわれた正岡子規はこの地の出身。松山市立子規記念博物館がある。小林一茶、与謝野晶子、菊池寛、吉川英治も道後温泉を訪れている。文豪夏目漱石は温泉本館完成翌年、松山中学の教師として赴任し、1年4ヶ月下宿から毎日温泉に通っていた。この体験が後の「坊ちゃん」の舞台となる。江戸っ子の坊ちゃんは、四国の中学の数学教師になる。坊ちゃんの自由奔放な言動が周りに事件を引き起こす。周囲の愚劣・無気力・悪知恵に反発し、先輩たちと一緒に教頭に鉄拳制裁を加え、東京に帰るという反骨精神に満ちた作品である。


《道後温泉の宿》

道後温泉 道後館 旅と温泉の相談室道後館(愛媛県松山市)
世界的に有名な建築家・黒川紀章の手による設計で格式高い江戸の美とモダンな近代建築が調和した和風旅館。 古来から変わることなく、においたつ名湯が旅の疲れを癒してくれます。(露天風呂付客室あり)

露天風呂付客室のある温泉宿

《INDEX》

第1回 湯ヶ島温泉|第2回 道後温泉|第3回 伊香保温泉第4回 阿寒湖温泉第5回 城崎温泉第6回 別府温泉
第7回 かみのやま温泉第8回 湯河原温泉 | 第9回 山代温泉第10回別所温泉第11回東山温泉第12回三朝温泉

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